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端 邦樹; 塙 悟史; 笠原 茂樹; 室屋 裕佐*; 勝村 庸介*
Proceedings of 2012 Nuclear Plant Chemistry Conference (NPC 2012) (CD-ROM), 6 Pages, 2012/09
福島第一原子力発電所の事故時の対応として、海水による炉心及び燃料プールの冷却が行われた。炉内構造物は、線による海水の分解生成物やClの作用によって、これまでに想定していない腐食環境下におかれていると考えられる。本研究では、線照射下における海水の放射線分解生成物濃度を見積もるため、ラジオリシスモデル計算を実施した。水分解生成物であるH, O, HOは海水中では線量の上昇に伴い増加した。Hの発生が特に顕著であり、その生成収量は4.410 mol Jとなった。海水ラジオリシスにおける分解生成物の生成挙動はNaBr水溶液の計算結果とほぼ一致したため、海水ラジオリシスではBrの影響が支配的になっていると考えられた。これに対し、より高濃度であるCl, HCOは海水ラジオリシスにほとんど影響を与えないということが示された。
塙 悟史; 端 邦樹; 知見 康弘; 西山 裕孝; 中村 武彦
Proceedings of 2012 Nuclear Plant Chemistry Conference (NPC 2012) (CD-ROM), 9 Pages, 2012/09
原子力機構では、材料試験炉(JMTR)を用いた照射下水化学試験を計画している。照射下水化学試験で重要なのは、実炉に近い環境で試験を行うこと、また試験パラメータの変更に伴う照射場の水質/腐食環境の変化を測定し評価できることである。そこで、試験の開始に先立ち、水化学試験の実施に対するJMTRの照射能力を検討した。JMTRの各照射孔内における水の吸収エネルギーを予備的に評価し、BWR炉内における水の吸収エネルギーと比較した結果、JMTRではBWRの炉内に近い条件で照射試験が可能であることがわかった。また、照射試験装置内の水質分布をラジオリシス解析により評価した結果、供給水質などの試験パラメータの変更に対して、照射場の環境変化をECP測定やサンプル水の化学種分析により評価できることがわかった。
中野 純一; 佐藤 智徳; 加藤 千明; 加治 芳行; 山本 正弘; 塚田 隆
Proceedings of 2012 Nuclear Plant Chemistry Conference (NPC 2012) (CD-ROM), 9 Pages, 2012/09
過酸化水素(HO)を含む高温水中でのステンレス鋼の腐食挙動は、Oのみを含むものと異なることが報告されている。HOの応力腐食割れ(SCC)に及ぼす影響を評価するため、HOを注入した高温水中でのSCC進展試験を行った。561K, 100ppb HOの環境では、粒界型SCC(IGSCC)が、CT試験片のサイドグルーブ近傍の領域に狭い範囲で認められた。しかしながら、453K, 100ppb HOの環境では、一様にSCCが進展し、CT試験片の板厚全体にIGSCCを示した。HOの熱分解が減少したため、SCC進展挙動に及ぼすHOの影響が低温でより強く示された。さらに、き裂内の環境状態を推定するため、CT試験片のき裂に形成した酸化皮膜の外層酸化物を調べ、熱力学平衡計算を行った。